2006年発売の面白いエロゲーの話
知ってましたか? 2006年は10年前らしいです。僕は昨日はじめて知りました。というわけで10年前発売したエロゲーで個人的におすすめのやつを紹介していこうと思います。
ちなみに僕がエロゲーマーになったのは2006年より後なので当時の文脈でプレイできたわけではありませんのであしからず。そもそも2006年のエロゲー、あんまりやってません。なので紹介する作品も少なめ。
7/10点
早速最初から同人ゲーです。
馬鹿馬鹿しい日常シーン、ハードなエロシーン、熱い戦闘シーン、魅力的なキャラと三拍子どころか四拍子そろった作品です。
このゲーム何が一番凄いのかといえば、戦闘時のアニメーションでしょう。2016年現在でさえ燃えゲーでここまで達しているところはそうありません。すごいです。それに加えてテキストも熱い、熱いのです。ときにキャラの強さが不自然に歪みますが、あまりの熱さに、勢いに、そんな細かいことどうでも良くなってきます。まるで良質な少年漫画のごとくですね。
しかしもっとも印象に残った点はそこではなく、このメイドさん、
リィ・ルゥが日常シーンであらゆる相手を「ざくめり」と目潰ししてくるのです。洒落になりません。血が出たりします。いくらギャグでも容赦がなさすぎます。遥か彼方まで殴り飛ばしたりするほうが絶対痛いでしょうがこっちのほうが怖く見えます。でも彼女はいい女です。
これが楽しめたならば、このサークルの他作品、ヴィザルの日記や霊刀キザクラもぜひやってほしいです。むしろこっちのほうがおすすめです。
7.5/10点
キテレツの如き天才発明家とその大親友の主人公がその発明品でなんやかんやと騒動を起こす、という話です。まあそれ自体はありがちかもしれませんが、ここで発明家の天才美少女じゃなくて、
こんな爺を選択するのがロックです。どうでもいいですけど。
でもってこのゲーム、何がいいのかといえば、日常シーンのバカバカしさと、ことみルートでしょう。
なぜ赤太デカ文字にしたのかといえば、このルートだけならば文句なしの100点満点な出来だからです。
まず大前提としてこの主人公の幼馴染の富田ことみちゃん、かわいいです。
だいたいこんな感じです。いいですね、\(>△<)/
これにピンときたら是非やりましょうってことで。ネタバレになるのでルートそのものには触れませんが、ありがちですけれどもよく出来た、幼馴染とか好きなら嬉しい感じのシナリオでした。あとハリエットさんもかわいい。
こんな娘がいたら僕はもう……!!
7.5/10点
タイトル詐欺オブタイトル詐欺。主人公は俺が一人称だし、不良です。こんな娘がいたら僕はもう……(更生しちゃう)!!みたいな感じでしょうか。
シナリオライターは暁の護衛やらで有名な衣笠彰梧。なのでこれも当然俺TUEEEEEします。海斗ほどではありませんが。ギャグも面白いです。でも未完成じゃないよ。
沙希ルートがとても良かったなあと。未完成尻切れトンボな暁の護衛とか比べて、衣笠シナリオもいけるじゃん!ギャグだけじゃないじゃん!といった感じで。
7.5/10点
淫具を開発して社員とエロいことして売上稼ぎまくって敵会社をぶっ倒せみたいな話。肝心の淫具開発パートは微妙ですが、じゃんけん戦闘パートは面白いです。
当時、ここまで真剣にロボと人間の共存について語ったシナリオの作品は中々なかったでしょう。これが今作一の売りだと思います。人工知能がどうので騒いでいる今だからこそ、シナリオに一見の価値があるかもしれません。
あとOPがめちゃくちゃかっこいい。
7.5/10点
かわいい男キャラといえばで有名なユニシフの超有名なゲーム。少女漫画みたいな感じの淡い雰囲気が素敵です。
キャラがみんなかわいい。主人公のハルくんも、メインヒロインのすももちゃんもかわいい。でも一番かわいいと思うのは、すももちゃんのパパ。男性キャラがかわいいと言っても男の娘的な即物的かわいさでないものポイントが高いです。
ていうか、ハルくん・すももちゃんのカップリングがかわいすぎて、すももちゃんルート以外出来てません。じゃあレビューみたいなの書くなよと言われるかもしれませんが、それだけ二人は素敵なカップリングだったのです。仕方がないです。カプ厨ではないのです。
そして、お話がきれいです。とてもきれいです。いとうのいぢの絵の通りの美しい世界が広がっています。きれいでなかったら、ななついろ★ドロップスではありません。某ゲームが汚いななついろ★ドロップスと言われていましたが、プレイしているときにその汚さ故に気付きませんでした。
8/10点
君をもっと好きになる、君のもっとそばにいるよ、そんなゲーム。
犬耳の生えた人間っぽい謎生物と散歩しているだけなのになぜか泣けてくる。筆者は犬が好きです。ワンコもリリーちゃんも、透子さんも、そして何よりも主人公の誠一くんがかわいいです。そればっかり言ってる気がします。
本当に散歩しているだけです。後日談では散歩以外もしますが、それでもほとんど散歩です。しかし、だからこそ、トノイケダイスケの美しいテキストが映えるのでしょう。トノイケダイスケのそれはまさに静のテキスト、派手な展開では活かされません。…これとさくらむすびくらいしかろくにやっていないのに偉そうなこと言ってすいません。
それと、今作のEDの散歩日和、本当にいい曲です。OPもいいですが、こっちはもっとヤバいです。犬を飼ってる人間に聴かせると泣いてしまう感じに歌詞が鋭いです。泣いてしまうのであんまり聴かないようにしています。
9/10点
サクラノ詩を出すかと見せかけて延期して発売された枕のデビュー作。自分は今作が枕ではサクラノ詩の次に好きです。ていうかみんな好きです。
H=はやみ、ひなた O=音羽 でH2Oだそうです。
目の見えない少年と、救えない少女と、優等生と、妖精が、闇の深い田舎を舞台にして交流する鬱々しいけれど、どこか水のように透明感のある第一部、第一部の鬱々しさを吹き飛ばすがごとくとにかく明るい第二部。そのギャップが印象に残っています。
第一部でストレスで胃に穴が開きそうになったと思いきや、第二部でみんな幸せそうに、楽しそうにしている様はとにかく愉快痛快で素晴らしいです。かと言って、救われる過程そのものはご都合主義ではないのも見どころです。どころか現実的すぎて胃痛がしたルートも有りました。
小日向はやみちゃん=前述の救われない少女がとにかくかわいい。ツンデレ風音は最強です。別名義ですけど。だからそんな彼女が救われるのを見ていて、とても心が満たされました。田舎はクソです。
同じ枕作品でも向日葵の教会と長い夏休みと真逆の感想を抱くのだから面白い。構成は似ている気がするけれど。
最後に
こんな記事を書く時間があるならその時間でエロゲすればよかった